飯田市
竹田扇之助記念国際糸操り人形館
竹田扇之助記念国際糸操り人形館は、元善光寺の隣にある人形館です。
300年の歴史を持ち、世界的に名高い伝統人形劇の街、飯田に1998年に建てられました。
そしてこの竹田人形座を主宰する竹田扇之助は、今世紀最高の人形劇人7人の中に選ばれています。
当館では、喜之助人形として有名な竹田喜之助の代表作『雪ん子』など、いくつかの人形を人形遣いの視点で真近に見ることができます。また、窓の外は南アルプスの眺望や美しい庭園もご覧になっていただけます。
舞台展示
「雪ん子」撮影:唐木孝治
展示棟のメインホールは東京・竹の塚にあった竹田人形座の舞台を再現して、座を代表する『雪ん子』の人形がステージ上に展示されています。この舞台は前からだけでなく、上下部からも遣い手の目で人形を見ることができます。
舞台正面
舞台下
竹田氏事歴
日本の人形劇史に不朽の名をとどめる竹田氏の系譜は、一七世紀にからくり芝居を創案した竹田近江に始まる。続く初代竹田出雲は大阪に竹本座を創立、今日の文楽の礎を築いた。二代目出雲は浄瑠璃作者としてもすぐれ、「仮名手本忠臣蔵」をはじめとする名作の主作者となり、人形劇黄金時代を生む。以後竹田氏は明治まで八代をかぞえた。
昭和三十(一九五五)年、糸操りの名手結城孫太郎が河竹繁俊と徳川夢声の推挙により竹田三之助と改名、竹田人形座を東京に復興する。
信州伊那喬木村の出でその芸養子になった竹田扇之助は、伝承と創造の場として「竹田練場」を建設し、同志に人形師竹田喜之助を得て映像界にも活躍した。海外公演を通じて日本の人形劇を世界の中に位置づけ、ウニマ(国際人形連盟)や国際大会にも重きをなし、今世紀最高の人形劇人七名の中に選ばれている。またフランスのシャルルビル・メジェール市と飯田市との人形劇友好都市締結にも尽力、多くの成果により数々の栄誉を受けた。
平成二(一九九〇)年、扇之助は故郷なるこの地に移って竹田練場を再建、内外で収集したコレクションと共にこれを飯田市に寄贈した。本館はその壮挙と竹田氏代々の功績を記念し、人形劇による国際的貢献の中核たるべく、飯田市によって建てられたものである。
主な作品
『雪んこ』(文部省芸術祭奨励賞他)、『鶴の笛』(文部省芸術祭優秀賞)、『テレビ・黒姫物語』(NHK教育局長賞、ミュンヘン国際テレビ青年賞等)、『映画・明治はるあき』(文部省芸術祭優秀賞)、日本万博で市川昆監督による『つる』を1,442回公演、『橋弁慶』(厚生大臣児童福祉文化奨励賞)等多くの作品がある。
竹田人形座の糸操りは、単なる子ども向けのものではなく、芸術性の高いものであることを証明しました。
「鶴の笛」より
入館料
区 分 | 個 人 | 団 体 |
大 人 | 400円 | 300円 |
小中学生・高校生 | 200円 | 150円 |
基本情報
所在地 | 長野県飯田市座光寺2535番地 |
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電話番号 | 0265-23-4222 |
FAX番号 | 0265-23-4222 |
最寄りの駅 | JR飯田線元善光寺駅から徒歩15分 |
最寄りのインター |
飯田インターから15分 松川インターから20分 |
営業時間 |
9:00〜17:00 |
定休日 |
毎週 月曜日 祝祭日の翌日、年末年始 |
URL |
竹田扇之助記念国際糸操り人形館 飯田市ホームページ https://www.city.iida.lg.jp/site/puppet/sisetsu-takeda.html |